子どもに英語を教えても、なかなか上達しない姿を見るとこんな風に悩んでしまいませんか?
「子供のころから英会話をする意味はないのかな……むしろ悪影響?」
そんなことはありません。世界はバイリンガル教育が主流になりつつあります!
僕が通っていたマサチューセッツ工科大学にいた日本人同級生は皆、子どもの頃から英語を勉強していてペラペラでした。
むしろ僕は英語が苦手で避けていたことを、とても後悔しています……。
実は、子どものころから英会話を始めることには大きなメリットがあるのです。
そこでこの記事では、「子供の英会話は意味ないのか?」について解説します!
子供の英会話が意味ないものになる原因
英会話に関しては、「子供のうちから始める場合」と「中高生から始める場合」では、圧倒的に子供のうちから始めた方が英会話ができるようになる可能性が高いです。
TOEIC®︎ が公表している、受験者のデータを見てみましょう。
属性 | リスニング | リーディング | 合計スコア | 調査人数 |
---|---|---|---|---|
小学生 | 276 | 202 | 478 | 14 |
中学生 | 264 | 171 | 435 | 148 |
高校1年生 | 237 | 164 | 401 | 1,934 |
高校2年生 | 252 | 174 | 427 | 5,262 |
高校3年生 | 258 | 185 | 443 | 10,460 |
もちろん小学生でTOEIC®︎を受験する子は特に英語学習に力を入れた子なのでしょうが、それでいてもリスニング・リーディングともに小学生の点数が中高生よりも高いというのは驚きですね!
つまり「子どもの頃から英会話を始めても意味ない」ということはなく、むしろ非常に意味があります。
とはいえ、子どもに楽しく英会話を勉強してもらうのは、そう簡単ではありません。
例えば次の3つの状況では、せっかくの英語学習が意味のないものになってしまう可能性も。
- 英会話に乗り気ではない
- 英語を使う環境がない
- 英会話に興味・関心がない
それぞれの原因について詳しくご紹介していきます。
英会話に乗り気ではない
大人でも子どもでも、英会話に限らず自発的に取り組まないものは上達しませんよね。
特に英会話はコミュニケーションなので、子どもの性格によっても上達度は変わります。
実は、長男が通っていたアメリカの現地小学校でも、1年通ってもほとんど英語を話せるようにならない日本人の子どもがたくさんいました。
特にシャイで自分から話しかけるのが難しい子や「間違えたら恥ずかしいな」と慎重なお子さんほど上達が遅れる傾向にあるようです。
つまり、子どもが英会話に乗り気でないまま英会話を続けても上達しないので、結果として「英会話は意味ない」となってしまうのです。
だからこそ、間違いを気にしない小さいうちから英会話を始めるのが効果的なのですね!
英語を使う環境がない
週に1回英会話教室で英語を勉強をしているけれど、それ以外に英語に触れる機会はない……。
これでは、いつまで経っても英語に慣れません。
「英会話教室での勉強=英語」という認識だと、英会話教室に通う意味がなくなってしまうのです。
オンライン英会話や英語の多読教材などで、英語に常に触れられる環境を作りましょう。
英会話に興味・関心がない
子どもは好奇心旺盛なので、英語よりもスポーツやゲームなどに夢中になることも多いでしょう。
好きなことの中のひとつに「英会話」があればいいのですが、「英会話」に興味・関心がないと、英会話に通う意味がなくなってしまいます。
子どもの関心✖️英会話を組み合わせられたら最強です!
僕はゲームが大好きで、ゲーム好きのアメリカ人と仲良くなったらめちゃくちゃ英語が上達したよ!
子供の英会話を効果的に意味あるものにしよう!
子どもの英会話が「意味ない」と言われる原因を踏まえ、より効果的に英会話を学ぶためには次の4つが有効です。
- 子どもと相性のいい先生を選ぶ
- 子どもが楽しめる環境づくりをする
- 英会話を押しつけない
- 長い目で見る
それぞれの対策について詳しくご紹介していきます。
子どもと相性のいい先生を選ぶ
子どもの英会話レッスンでは「ワクワクしながら楽しんで英会話に取り組めるかどうか」が最も大切です。
そのためには、子どもと相性のいい先生選びが欠かせません。
オンライン英会話は、子どもと相性の良い先生が見つかるまで何度でも先生を変えられるのがメリットです!
子供が楽しめる環境づくりをする
英会話教室を選ぶときは、「学習内容」よりも「学習環境」の方が重要です。
例えば、歌うことが好きな子どもなら「歌をたくさん取り入れている教室」、カラダを動かすことが好きな子どもなら「カラダを動かしながら英会話を学べる教室」など、子どもの「好き!」に合わせた英会話教室を選ぶと楽しく通えます。
また、おうち英語でも、「英語の歌」や「英語の絵本」「アニメを英語で聞く」など、子どもが楽しめる環境を作りたいですね。
オンライン英会話の場合も、各社工夫を凝らしています。
例えばネイティブキャンプの場合は、シャイな子どもでも楽しめるようにキャラクターCGの講師を選べますし、グローバルクラウンでは子どもが画面をタッチできる場面も取り入れており集中してレッスンが受けられます。
英会話を押しつけない
子どもに英会話を習わせるのは、このグローバル社会を生き抜く力を身につけてほしいと願う親心です。
ただ、その思いが強すぎて子どもに英会話を押し付けていないか、また自分が英語を話せないコンプレックスを子どもで克服しようとしていないか、は心に留めたいですね。
僕も、子どもの英語が上達すると嬉しくてついつい押し付けそうになるので気をつけています。
子どもが英会話を嫌いになってしまったら元も子もありません。
「楽しい」を大切にし、子どものペースで地道に英会話を学べるサポートをしましょう。
長い目で見る
子どものころに英会話を始めても、すぐにペラペラになるわけではないので、もしかしたら「意味ない」と思うかもしれません。
一般的に英語を習得するには3,000時間が必要と言われています。
仮に4歳前から毎日1時間英語に触れても1年間で365時間ですから、おうち英語だけではまだまだ時間が足りません。
それでも、12歳まで続けるとちょうど3,000時間です。本格的に学校で英語を習うまでに、かなり英語を習得できる見込みです。
子どもの頃から英会話を習っていると英語に「慣れ」ます。
英語に苦手意識を持たない、好きになることこそ大切だと僕は思います。
結果が目に見えなくても継続して英会話を学び続けることが大切なのですね。
英会話は早く始めた方が効果が大きい理由
そもそも「子供のうちから英会話を始めた方がいい」と言われている理由は、主に次の3つです。
- 英語の吸収能力が高い
- ネイティブの発音を聞き分けられるようになる
- 外国を身近に感じることができる
それぞれの理由について詳しくご紹介していきます。
我が家は僕の留学の都合で、長男5歳半・次男2歳半から英語幼稚園に通い始めました。
現在英語もそこそこ、日本語の発達も全く問題ありません。
日本で暮らす限り、英語の早期教育により日本語が下手になる心配は無用だと思っています。
英語の吸収能力が高い
子どもは、英語に限らず学んだことをスポンジのようになんでも吸収できますよね。
特に2歳から5歳の間は脳細胞がもっとも活発に形成される時期でもあり、日常の中に英語を取り入れるとたくさん吸収してくれます。
電車や虫の名前をなんでも知っている子どもはよくいますよね。
英語もそれと同じ位置付けです。
英単語を覚えたからと言って、その分日本語を覚えられないわけではありません。
ネイティブの発音を聞き分けられるようになる
中学生以降に英語を学び始めた読者様、ネイティブの発音ってなかなか聞き取れませんよね?
アメリカにいるとき、知っている単語なのに聞き取れない……は日常茶飯事でした。
日本人はLとRが区別できないことは有名ですが、それ以外にも単語同士のつながりなどが聞き取れず苦労しました。
ネイティブの発音を聞き分けられる耳のことを「英語耳」と呼ぶことがあり、この「英語耳」は一般的に6歳までに完成するそうです。
そのため、6歳までに少しでも英会話に親しんでおくことが大切になります。
長男と次男は同時に英語を学び始めましたが、発音がいいのは圧倒的に次男です。ネイティブからも「perfect!」のお墨付きをもらいました。
外国を身近に感じることができる
英語や外国人に苦手意識がある大人、日本にはとても多いですよね。
中学校の時から習っている英語を「習得できていない」という罪悪感や引け目が、「苦手意識」となり英語を避けてしまうのも当然です。
でもそれは、世界中の人とのコミュニケーションを諦めてしまうことなので、もったいないです!
日本語と同じように子どものころから英語や外国人に触れる機会があれば、それは長い目で見てお子さんをグローバル人材に育てることにつながります。
もしかしたら、あなたのお子さんが心から気が合うと思える相手は、外国にいるかもしれません。
子どもの頃から英語に触れることは、間違いなく子どもの可能性を広げます。
子供の英会話は意味ないなんてことはない!自信を持っておうち英語をしよう
この記事では、「子どもの英会話は意味ない」と言われる理由と対策についてご紹介しました。
子どもの英会話を意味あるものにするためのポイントをおさらいしましょう。
- 子どもと相性のいい先生を選ぶ
- 子どもが楽しめる環境づくりをする
- 英会話を押しつけない
- 長い目で見る
今すぐに英語がペラペラにならないのは、幼児が漢字の読み書きができないのと同じように当然です。
しかし、柔軟性がある子どものうちから英語や外国人の存在に親しみが持てたら、これからますます多様化する社会においても、生き生きと輝ける未来が待っています。
自分と違う文化を持つ人との会話は、素の自分でいられるので本当に心地よいですよ。
のんびりあせらず、英語に触れる機会を持ちつづけておうち英語をがんばりましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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